サトリと覚醒

とある転換の予感

日月神示の世界観

〈悪〉に対して

 〈悪〉も一つの役割であり、存在意味があるという。〈悪〉を倒す(殺したり、憎んだりする)のではなく、〈抱き参らせる〉という表現や、〈改心させる〉という表現を使っている。この辺りは、日本的な精神性だなぁと思ったりもする。

 だが、個人的見解として、こうした〈和合〉はかなり高次の精神性がなければ現実には難しいと思う。

〈和合〉も変に日和見すれば、したたかな〈悪〉に吸収されて、〈悪〉に使われる身になってしまう。(日本のこれまでの中国との関係がもろにそうだが)

 

押し込められていた神の再現・再生(リバイバル)

 日月神示の特徴は、クニトコタチという表舞台からは追いやられた神が再び世の表に再現する、という物語性である。と、言っても『リベンジ』ではなく、『元から約束されていた〈仕組み〉だという。

 

 転換の仕組み

 今、上にいる巨民が下に、落ちぶれているものが上に……というような『上下の入れ替わり』(「グレンとひっくり返る」というような表現)を示唆している。

〈理〉として考えると、現在の日本は、かつて指導者や政治家の条件として求められていた〈徳の高さ〉より、〈大衆の支持〉の多さで計られることが圧倒的に多い。

これは、〈履き違えた民主主義〉と昭和初期に蔓延した『マルクス主義的世界観』が浸透した結果だと思う。

 日月神示の予告は、こうした逆さま状態を『本来の形に戻す』ことを示唆している、と思われる。